
今日は古賀市にお住まいのご家族から、壁掛けエアコン1台のクリーニングをご依頼いただきました。
今回の作業は、ちょっとしたトラブルから始まったものでした。
というのも、お客様はすでにフランチャイズのエアコン清掃業者さんに一度クリーニングを依頼されていたそうなのですが、作業からわずか2週間でまたエアコンから異臭が…。
これはおかしいということで、インターネットでいろいろと調べた末に、私のところにご連絡をくださいました。

目次
お客様のお悩みと状況確認
「クリーニングしてもらったのに、また臭ってくるんです…」と、奥様は心底困っていらっしゃるご様子でした。
すぐに現地を訪問して状況を確認すると、確かにエアコンの吹き出し口からカビのようなにおいが漂ってきます。
分解してみたところ、ファン部分にしっかりカビが残っていました。
カビ取り洗浄が表面のみで終わっており、内部までしっかり届いていなかったようです。
そしてもう一つ、見逃せなかったのが室外機とドレンホースの状態。ホースに汚れが溜まり、一部詰まりかけていたため、水がうまく排出されず微妙な水漏れを起こしていたのです。
これがにおいの原因にもなっていました。

クリーニング作業の流れ
今回のエアコンクリーニングは、次のような流れで実施しました。
1. 養生と準備
まずは周囲にしっかり養生を行い、壁や床が汚れないように保護します。壁紙や家具を濡らしてしまうと大変ですから、ここは丁寧に。
2. フィルターとカバーの取り外し
次にフィルターや前面カバーを取り外し、手洗いで丁寧に洗浄します。フィルターにはホコリがビッシリ。
お子さんがいる家庭では、空気のきれいさが特に重要なので、ここは念入りに。
3. ファンと内部洗浄
ファンに残っていたカビは、専用の高圧洗浄機と除菌洗剤を使用して徹底的に洗浄。黒
い汚水がどんどん流れ出てきます。これを見ると、やっぱりプロの洗浄は必要なんだと実感しますね。
4. 室外機とドレンホースのチェック
屋外にまわり、室外機とドレンホースの汚れも確認。
ホースは一部詰まりかけていたので、洗浄と通水を実施してしっかりと流れを確保しました。
5. 動作確認と仕上げ
すべての部品を元に戻して動作確認。異臭もなくなり、風もスムーズに出てくるようになりました。
ご家族全員がホッとされたご様子で、「これで安心して夏を迎えられます」と喜んでくださいました。
エアコンクリーニングの大切さ
今回改めて感じたのは、**「一度のクリーニングでは足りない場合もある」**ということ。
そして、きちんと分解して内部まで丁寧に洗浄することの重要性です。
最近では、価格の安さを売りにしている業者さんも増えていますが、分解せずに表面だけを掃除して「クリーニング完了」としているケースも少なくありません。
それでは根本的な解決にはならず、またすぐに異臭が戻ってきてしまいます。
特にエアコンは空気を扱う家電。カビやホコリが残っていれば、それを吸い込んでしまうことになり、体調不良にもつながりかねません。
小さなお子さんや高齢の方がいらっしゃるご家庭では、なおさら気をつけたいところです。
クリーニングは年に1回が理想
一般的に、エアコンは年に1回のクリーニングが理想とされています。
特に、夏の終わりや使用前の春頃に一度行っておくと、安心して使い始めることができます。
また、ペットを飼っているご家庭や、花粉・PM2.5が多い地域にお住まいの場合は、フィルターにホコリや花粉が詰まりやすいため、半年に1回を目安にされるのもおすすめです。
おわりに
エアコンは、私たちの暮らしにとって本当に大切な存在です。
しかし、使いっぱなしにしていると、性能が落ちるばかりか、健康へのリスクにもつながってしまいます。
今回のように、一度クリーニングしても問題が解決しないときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。
徹底した分解洗浄で、本来の性能を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
快適で健康な毎日のために、エアコンも定期的にメンテナンスをしてあげましょう。