こんにちは。


本日は、福岡県粕屋郡新宮町にある**築20年のアパート(2LDK×2室)**にて、空室清掃を実施いたしました。

ご依頼をいただいたのは、日頃から信頼をいただいている不動産管理会社様


地域の物件を数多く管理されており、「空室の清掃はキレイシアさんに」とありがたいお声をいただき、今回も声をかけていただきました。


🏠 今回の現場:2LDK×2室の空室清掃

今回の対象は、アパートの2LDKの空室が2部屋


どちらの部屋も以前はご家族でお住まいだったとのことでした。

室内に入ってまず感じたのは、全体的に「丁寧に暮らされていた痕跡」でした。


家具の跡や使用感はありつつも、大きな破損や極端な汚れはなく、空室とはいえ、どこか温かみを感じるような、そんな空間でした。

一見すると「比較的きれいなお部屋だな」と思ってしまいそうですが、築20年という経年変化が確実に影響しており、特に水回りには気を使う必要がある状態でした。


🚿 浴室・キッチンまわりの“経年劣化汚れ”に要注意

■ 浴室:素材が劣化しているからこそ、慎重に

浴室では、壁や床、浴槽の縁などにじんわりと染み込んだ黒ずみやカビ汚れが見られました。


これは短期間でつく汚れではなく、年月をかけて蓄積され、素材に入り込んでしまったものです。

浴室用の強力洗剤を使えば一気に落とせそうにも思えますが、築年数が経った素材は、表面が弱っていることも多く、下手をすると塗装が剥げたり変色したりするリスクもあるため、今回はあえてアプローチを分けて対応しました。

  • 中性洗剤+柔らかいブラシで全体をなじませる
  • 汚れが強い部分には塩素系を短時間でピンポイント使用
  • 最後にしっかりすすぎと拭き上げを徹底

結果、素材を傷めずに黒ずみもかなり薄まり、清潔感ある浴室に仕上がりました。


■ キッチン:油の“染み込み”汚れに根気よく対応

次に苦労したのがキッチンまわり


特にコンロとシンクの間や、吊り戸棚の下部分には、長年の調理による油のミスト汚れが定着しており、拭くだけでは落ちない“ベタつき+ヤニのような黄ばみ”が残っていました。

こちらも、削りすぎない・強くこすらないことを意識し、

  • アルカリ洗剤を吹きかけて、まず10分間放置
  • 表面の膜が浮いてきたところで、スポンジで優しく落とす
  • 細かい段差や角は歯ブラシやヘラで丁寧にケア

最終的には、新品のような輝きとはいかないまでも、“きちんと手入れされている”印象を与える仕上がりになりました。


🧼 作業はスムーズに進行、1日で完了

今回は2部屋分ということもあり、事前に工程をしっかり組んでから作業を開始。


室内は荷物がない空室状態だったため、動線も確保しやすく、スムーズに作業を進めることができました。

時間配分としては…

  • 午前:各部屋の窓開け・換気 → キッチン・浴室・エアコン・窓・ベランダの洗浄開始
  • 午後:床・建具の拭き上げ → 洗面台・トイレ → 最終チェック

という流れで進行し、丸1日で2部屋のクリーニングを完了しました。


🏢 清掃後は不動産管理会社様にご確認いただきます

今回は管理会社様の立ち会いなしでの作業でしたので、清掃完了後に写真と報告書をお送りし、後日現地での確認をお願いする形となりました。

清掃箇所・作業内容はしっかりと報告し、「安心して次の入居者をご案内できる状態」に整えてからお引き渡しです。


✨ 空室清掃の“見えない価値”とは?

空室清掃というと、「見た目をキレイにすること」と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。

とくに築20年以上の物件では、素材の傷みや塗装の劣化など、「見えない部分」を理解して、“触れ方そのもの”を変えていく繊細さが求められます。

また、不動産管理会社様にとっても、「管理物件の印象は、清掃状態で決まる」と言っても過言ではありません。

プロの清掃を通じて、物件の“資産価値”や“管理品質”が保たれていくという側面も、私たちは意識しながら日々仕事に取り組んでいます。


📝 最後に:またひとつ、次の入居者さまへの“橋渡し”ができました

今回の清掃は、見た目こそ「それほど汚れていない」ように感じましたが、実際には、年数による“蓄積された劣化汚れ”との戦いでした。

それでも、素材を守りながら、最大限の清潔感を引き出すことができたのは、普段から細かな作業を積み重ねてきた経験があってこそだと感じます。

不動産管理会社様、そして次に住まわれる入居者様のために、今後も一件一件、丁寧に仕事を続けてまいります。

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