こんにちは。
毎年この時期になると、じっとり湿った空気に悩まされていませんか?
「なんだか部屋の空気が重たい…」
「ちょっと目を離すと、あそこにカビが…!」
そんな風に感じたことがあるなら、あなたのお家もカビのリスクと隣り合わせかもしれません。
でもご安心ください。今回は、ハウスクリーニングのプロの目線から「梅雨時期に特にカビやすい意外な場所」と、「梅雨前後にやっておくと効果的なカビ対策」について、具体的にわかりやすくお話しします。
目次
【なぜ梅雨にカビが生えるのか?】
まずは基本から。
カビは「温度」「湿度」「栄養」の3つの条件がそろうと繁殖しやすくなります。
梅雨はまさにカビにとって最高の季節。
湿度が70%を超える日が続き、気温も上がってくるため、カビの繁殖スピードが一気に早まります。
しかもカビの好物は、ホコリや皮脂、石鹸カス、洗剤の残りカス、木材など。つまり、どのご家庭にもカビが「食べるもの」がたくさんあるんですね。
【意外と見落としがち!カビやすい場所ベスト7】
「お風呂場や洗面所は気を付けてるよ!」という方も多いと思いますが、実は他にも盲点となる場所がたくさんあるんです。
1. エアコンの内部
梅雨時期に最も注意が必要な家電の一つがエアコンです。
内部に結露が発生しやすく、ホコリやカビの温床になりやすい構造です。
しかも「冷房の風がカビ臭い」と感じるのは、梅雨時期から夏にかけてが最も多いタイミング。
エアコン内部のフィルターや熱交換器にカビが繁殖している可能性があるのです。
2. クローゼット・押し入れ
換気が不十分になりやすい場所。特に布団や衣類を詰め込んだ状態だと、湿気がこもりやすくなります。
「洋服にカビが…」という悲劇を避けるためにも、事前の対策が重要です。
3. 靴箱
靴箱の中は、湿気とニオイが溜まりやすい空間。雨で濡れた靴をそのまま入れると、カビの餌食になります。
特に革靴やスニーカーなどは要注意。中敷きがカビてしまうことも珍しくありません。
4. 窓のサッシ・パッキン
梅雨になると外気との温度差で結露が発生しやすくなり、窓の下にカビがびっしり…なんてことも。
パッキンの隙間は掃除がしづらいので、早めの対策が肝心です。
5. 浴室の換気扇
「換気してるから大丈夫!」と油断しがちですが、換気扇内部にもホコリや湿気が溜まりやすく、カビの温床になります。
掃除をしたことがない方は、一度カバーを外してチェックしてみてください。
6. 洗濯機のゴムパッキン
特にドラム式洗濯機で多く見られるのが、ゴムパッキン部分の黒カビ。洗濯後に濡れたまま放置すると、あっという間にカビが生えてしまいます。
市販の洗濯槽クリーナーだけでは落とせない場合もあるので注意が必要です。
7. キッチンの引き出し・シンク下
調味料のこぼれや水気が残ったスポンジなどが放置されることで、気づかないうちにカビが繁殖することがあります。
【梅雨前にやっておきたい!カビ対策の基本】
◆カビの発生を防ぐには「乾燥」「換気」「清掃」の三本柱がカギ!
1. 換気の徹底
・湿度が高い日は除湿器を使う
・天気が良い日は窓を開けて空気を入れ替える
・24時間換気システムは止めないようにする
2. 掃除の頻度アップ
・湿気が多い場所(浴室・洗面所・トイレ)は毎日軽く拭き掃除
・洗濯機のフタは開けっ放しに
・エアコンフィルターは最低でも月1回清掃
3. 防カビアイテムの活用
・クローゼットや靴箱には除湿剤や炭を置く
・市販の防カビスプレーを定期的に使用
・エアコンには防カビフィルターを追加するのもおすすめ
【プロが教える「カビが生えにくい家の作り方」】
私がハウスクリーニングで多くのご家庭を訪問して気づくのは、「家の中が片付いていて風通しの良い家は、カビも少ない」ということ。
逆に、物が多くて床や壁が見えないような状態では、どうしても湿気がこもりやすくなります。
●不要なものは思い切って処分
クローゼットや洗面所の棚の中、引き出しの奥など、「いつ使ったか思い出せないもの」は、カビの原因になることも。
定期的に中身を整理して、空間にゆとりを持たせましょう。
●家具と壁の間は5cm以上あける
タンスや本棚を壁にぴったりつけていませんか?
実はその裏がカビの温床になりやすいんです。通気を良くするため、少し隙間を空けてあげましょう。
●敷きっぱなしのラグや布団の下に注意
畳やフローリングの上に敷きっぱなしにしているマットや布団も、湿気がこもりやすくカビの原因に。
晴れた日には、必ず天日干しを。
【梅雨後も油断は禁物!カビが再発しやすい場所と対処法】
梅雨が明けてから「気が緩んでカビだらけ…」というケースも少なくありません。
▼特に注意したい場所は…
- お風呂場(高温多湿が続く)
- 冷房を多用した部屋のエアコン内部
- 布団やベッド周り
▼対策ポイント
- 浴室は入浴後に毎回「冷水シャワー」で壁の温度を下げる
- 冷房使用後は「送風モード」で内部を乾燥
- ベッドマットの下にはすのこや除湿シートを敷く
【最後に:カビは“見えないうち”に対策が肝心】

目に見えるカビが出てきた頃には、すでに胞子が広がっている可能性があります。
だからこそ、**「梅雨前の今」と「梅雨後の仕上げ」**のタイミングで、集中的に対策を打つことがとても重要です。
もし自分では難しい場所や、すでにカビがひどくなってしまった場合は、プロの力を頼るのも一つの方法。
「カビ臭い」「掃除しても取れない」そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
【まとめ】
- カビが好むのは湿気・温度・栄養分の三拍子
- 梅雨前に「換気・掃除・除湿」を徹底しよう
- 意外な場所にこそカビは潜んでいる
- 梅雨が明けても気を抜かず、予防習慣を続けることが大切
住まいが清潔であることは、健康と気分の良さにもつながります。
今年の梅雨は「カビ知らずの家」を一緒に目指しましょう!
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