こんにちは。


お部屋の壁紙に「気になるシミ」ができてしまって、ずっとモヤモヤしていませんか?

たとえば…

  • キッチンの近くに、茶色っぽい汚れが浮き出てきた
  • 子どもがジュースをこぼして、そのまま乾いてしまった
  • タバコのヤニや手垢が、気がついたら黒ずみに…

「このシミ、もう落ちないのかな…」
「壁紙って、張り替えるしかないの?」
「でも、張り替えって高そうだし…」

そんなふうに思っている方へ。


実は、壁紙のシミは正しく掃除すればかなりキレイにできるんです!

この記事では、ハウスクリーニングのプロとして、私が実際に行っている【壁紙のシミを安全に落とす方法】をお伝えするとともに、張り替えとの費用比較もご紹介します。


1. まずは、シミの正体を知るところから

一口に「壁紙のシミ」と言っても、原因はさまざま。


落とし方を間違えると、逆に広がったり、色ムラになってしまうこともあるんです。

原因として多いのは、次のようなケースです。

  • 料理中の飛び散り(煮物の汁やカップ麺のスープなど)
  • 飲み物のしずく(コーヒー・紅茶・ジュース)
  • タバコのヤニ汚れ
  • 結露による水分とカビ
  • 手垢や皮脂による黒ずみ

見た目が同じように見えても、水性の汚れと油性の汚れではアプローチが全く異なります

ですから、まずは「この汚れ、何が原因っぽいかな?」と考えてみることが大切です。


2. 掃除の基本は“軽い洗剤から段階的に”

いきなり強い漂白剤を使ってしまうと、素材を傷めたり色ムラになることがあります。


私がおすすめするのは、以下のようなステップを踏んでいくやり方です。

ステップ① アルカリ性洗剤で油分・たんぱく汚れを落とす

まずは市販のアルカリ性洗剤で様子を見ましょう。
たとえば:

  • セスキ炭酸ソーダ水
  • キッチン用マジックリン
  • アルカリ電解水スプレー

これらは、たんぱく質や油汚れの分解に強く、比較的素材にもやさしいです。

【手順】
① スプレーを布に吹きかける(直接壁にかけない)
② 優しくトントン叩くように汚れを拭く
③ 水で絞った布で拭き取り、乾拭きで仕上げ

※強くこすらず、優しくがポイント!

ステップ② 漂白剤で色素そのものを分解

色素が残る場合は、**塩素系漂白剤(ジェルタイプ)**を使ってみます。

私は以下のように使います!

  • ドメストなどのジェルタイプを綿棒やスポンジで塗る
  • 上から泡ハイターなど中性洗剤をかけて「パック状態」に
  • 20~30分ほど置いて、きれいに拭き取り、水拭きで仕上げ

これで驚くほど落ちることもあります。

※手袋必須です!


※換気はしっかり行いましょう

ステップ③ 最終手段はクレンザー(極少量!)

どうしても落ちない黄ばみには、研磨剤入りのクリームクレンザー(例:ジフ)を少量使うことも。

ただし、壁紙は削れてしまうので本当に慎重に…。

  • 色付きクレンザーはNG(色移りの恐れあり)
  • 少量を布に取って、こすらず「なでる」程度に使う
  • 目立たない場所でテストしてから

3. 張り替えた場合、いくらかかる?

ここまで読んでいただいて、「掃除で落ちるならやってみようかな」と思った方もいらっしゃるかもしれません。


ただ、「掃除してもダメなら、やっぱり張り替えかな…」と迷う方のために、壁紙の張り替え費用の目安もご紹介しておきます。

■壁紙の張り替え費用の相場

面積(部屋の広さ)張り替え費用(材料+施工)
1㎡あたり約1,000円〜2,000円
6畳ワンルーム約4万円〜6万円前後
1面のみ部分張替え約1万円〜2万円

※あくまで目安です。素材や地域、業者によって変動します。

たとえば、壁の一面だけのシミを消したいだけでも、1万〜2万円程度かかることが多いんです。


4. 自分で掃除すれば、ここまで節約できる!

一方、掃除道具のコストを見てみましょう。

  • セスキ炭酸ソーダ(100円ショップでも可):約110円
  • アルカリ電解水スプレー:約300円〜500円
  • ドメスト:約300円前後
  • 中性泡スプレー:約300円前後
  • クリームクレンザー:約200円

全部揃えても、1,500円〜2,000円くらいで十分なんです。

しかも、一度揃えれば他の掃除(キッチン、トイレ、お風呂など)にも使えるので、コスパがとても良いです。

さらに、自分で掃除すれば…

  • 業者の見積もりを待つ手間もなし
  • 時間のある時に、気になる箇所だけ手軽に試せる
  • 張り替えのように工事音や工期の心配も不要

つまり、「自分で掃除する=経済的で手軽な選択肢」なんです。


5. 落としきれない汚れは、プロに相談もアリ

とはいえ…

  • 材質が紙っぽくて、水を吸い込みやすい
  • 経年劣化していて、触るとポロポロ崩れる
  • カビが奥まで染み込んでしまっている

こんな場合は、無理に掃除せず、ハウスクリーニング業者や内装業者に相談した方が安心です。

プロでも100%落とせる保証はないですが、状況を見極めたうえで、「張り替え前提にするか?」「できるだけ残す方向にするか?」をアドバイスしてくれます。


6. 再発防止のためにできること

キレイになった壁紙。
できるだけ長くキープしたいですよね。

私がいつもお客様にお伝えしている予防のコツは以下の通りです。

  • キッチン近くは「防汚フィルム」を貼って保護する
  • 油はねや汚れがついたら、すぐに水拭き→乾拭きする
  • 換気扇はこまめに使う(ヤニや結露防止に◎)
  • ペットや小さなお子さんがいる家庭では、「壁ガードシート」もおすすめ

毎日のちょっとした心がけで、壁紙の寿命がグッと伸びますよ!


まとめ|掃除でキレイになるなら、やってみる価値あり!

壁紙のシミって、「見るたびに気分が下がる存在」だったりしますよね。


でも、張り替えなくても、ちゃんと掃除すれば十分キレイにできる場合もたくさんあるんです。

もう一度、ポイントを振り返ります。

  1. シミの原因を見極めて、洗剤を段階的に使う
  2. 手順さえ守れば、素人でも壁紙を傷めずに掃除できる
  3. 張り替えに比べて、自分で掃除する方が圧倒的に経済的
  4. 落ちない時は無理せず、プロに相談すればOK

壁紙を張り替えるのは、確かに「最後の手段」。
その前に、自分でできるケアを試してみませんか?

きっと、お部屋も気分もスッキリしますよ!

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