こんにちは。ハウスクリーニングをしている私の元に、最近とても多く寄せられているご相談があります。
それは——
「ドラム式洗濯機の乾燥機能が効かなくなってきた気がするんです」
という声です。
「乾燥にかかる時間が長くなった」
「生乾きのまま止まってしまう」
「乾燥機能を使ってもフワッと仕上がらない」
もしかしたら、あなたのご家庭の洗濯機でも、そんな不調を感じていませんか?
今回は、実際に私がクリーニング作業で遭遇した“ある原因”と、その対処法をご紹介します。もしご自宅の洗濯機も似たような症状があるなら、この記事を読めばスッキリ解決の糸口が見つかるはずです。
目次
ドラム式洗濯機の乾燥が弱くなる理由は?
まず最初にお伝えしたいのが、乾燥機能の不調は「機械の故障」ではないケースが意外と多いということ。
「まだ買ってから3年しか経っていないのに…」と心配になる方も多いですが、ご安心ください。
私が実際にクリーニングで伺ったご家庭の多くで、原因は以下のようなものでした:
- 乾燥ダクト(通風口)に詰まったホコリや糸くず
- フィルター奥の埃が詰まり、空気の流れが悪くなっている
- 排水トラブルで湿気がこもる
とくに最近多いのが、乾燥用のダクトに「糸くず」や「ホコリ」がびっしり詰まっていたケースです。
「乾かない原因」はダクトにあった!驚きの詰まり写真
実際の現場で撮影した画像をお見せできないのが残念ですが、多くのドラム式洗濯機は、乾燥時に湿った空気をダクトを通して排出しています。
その空気の通り道が、使っているうちに糸くず・髪の毛・ホコリなどでどんどん詰まってしまうのです。
その結果、熱がこもってしまったり、乾燥時の風がうまく回らず、洗濯物がしっかり乾かない原因になります。
「まさかこんなに詰まっているとは…」と驚かれるお客様も多いです。
市販のフィルター掃除では足りない?盲点になりがちな場所
多くの方は、乾燥フィルターの掃除をこまめにしていると思います。
もちろん、それはとても大切なことです。
でも実は、メーカーの説明書に書かれているフィルター掃除だけでは、内部のダクトまでは掃除できないんです。
特に、フィルターの奥にある「乾燥風通路」「ファン周辺」「ダクト」などは、素人が手を出すのが難しい構造になっており、長年使っているうちに少しずつ詰まっていきます。
こんな症状が出ていたら、プロによる分解清掃のサインかも?
次のような症状がある場合、乾燥ダクトの詰まりを疑ってみてください。
- 乾燥にいつもより時間がかかる(以前は1時間で乾いたのに、今は2時間以上)
- 生乾きで止まってしまう
- 乾燥中に「モワッ」としたニオイがする
- エラーコード(例えば「C03」「U04」など)が出る
- 洗濯槽の周りにホコリが目立つ
これらはすべて、乾燥経路に異常が起きている可能性があります。
対処法①:まずは自分でできるお手入れを!
いきなり分解せずとも、まずはご自身で確認できることを試してみましょう。
チェックリスト
- 乾燥フィルターを掃除しましたか?
- 排水フィルターにゴミがたまっていませんか?
- 排水ホースが詰まっていませんか?
- 洗濯物を詰めすぎていませんか?
とくに乾燥時は、洗濯物を少なめに入れることが鉄則。空気がうまく循環しないと乾きが悪くなるので、7〜8割程度を目安にしましょう。
対処法②:それでも改善しない場合は分解クリーニングを!
上記を試しても改善しない場合、プロによる分解クリーニングを検討してみてください。
実際に私が対応したお客様の例では、
「最近、乾燥がまったく効かなくなってきたので買い替えようか悩んでいました」
と相談を受けたご家庭の洗濯機を分解したところ、乾燥ダクトに“糸くずの塊”がびっしり詰まっており、それを除去しただけで…
乾燥時間が半分に戻り、フワッと仕上がるように!
しかも、乾燥時のニオイも気にならなくなり、「まだまだ使える」と喜んでいただきました。
よくある質問(Q&A)
Q:分解清掃って、どれくらいの頻度で必要?
A:使用状況によりますが、2〜3年に1回を目安におすすめしています。特にペットを飼っている家庭や、小さなお子さんがいる家庭では、毛や糸くずの量が多くなるため、詰まりやすい傾向があります。
Q:市販の洗濯槽クリーナーじゃダメなの?
A:洗濯槽クリーナーは、槽内の汚れやカビには有効ですが、乾燥経路(ダクト・ファン)の詰まりにはほぼ効果がありません。
「クリーナーで掃除してるのに乾かない」という場合は、やはり内部の分解が必要です。
Q:修理を依頼したほうがいい?買い替えた方が早い?
A:メーカー修理だと部品交換になることもありますが、詰まりの掃除だけで済む場合は買い替えや修理より安く改善できることも。
まずは分解清掃の相談をしてみるのが無駄のない選択です。
プロに依頼する際のチェックポイント
- ドラム式洗濯機の分解清掃に対応しているか
- 機種ごとの知識や実績があるか
- 追加料金の発生条件が明確か
- 作業後の不具合対応の説明があるか
ちなみに、私のサービスでは、事前に機種名を伺って構造を確認し、必要な工具・予備パーツなども用意して伺います。
作業後も気になることがあれば、遠慮なくご相談いただけます。
まとめ|「乾かない」は諦めないで!まずは点検から

ドラム式洗濯機の乾燥不調。
「そろそろ寿命かな?」と思っている方もいるかもしれませんが、実はたった一つの原因——ダクトの詰まりを解消するだけで、まだまだ活躍してくれることがあるんです。
最近乾きが悪くなった…そんな時は、
まずは自分でできるお手入れを、そして無理せずプロにご相談ください。
毎日の家事が少しでもラクになるように。
この記事が、洗濯機トラブルに悩む誰かのヒントになれば嬉しいです。
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