こんにちは。ハウスクリーニングを生業としている私も、時々「やっちゃった…」と反省することがあります。それが何かというと――お風呂掃除の“やり方”です。
「え?プロなのに間違えるの?」と思うかもしれませんが、だからこそお伝えしたいのです。一般の方がうっかりやってしまいがちなNG行動、実はプロでも油断すると見落としてしまうのです。
今回は、日々のお風呂掃除のポイントから、年に数回の“本気のメンテナンス”についてまで、私なりの視点でお話ししますね。
目次
まず最初にやるべきは「換気」です
「お風呂掃除を始めるぞ!」と気合を入れて、いきなりバスタブをゴシゴシ……実はこれ、大きな間違いなんです。
まずやってほしいのは**「換気」**。お風呂場は湿度が高く、作業中に熱中症になりかけた経験がある方もいるかもしれません。私自身、夏場に汗だくで掃除していて「うわ、ちょっとヤバいかも…」と感じたことが何度もあります。
窓がない浴室なら、しっかり換気扇を回して。できればドアも開けて風通しを良くしてください。
掃除は「上から下へ」が鉄則
バスタブが汚れていると、どうしても目につくのでそこから掃除したくなりますよね。でも、ちょっと待ってください。
掃除の基本は**「上から下へ」**です。
- 天井
- 壁
- シャワーや蛇口まわり
- バスタブ
- 床と排水口
この順番で掃除をすることで、せっかく綺麗にしたバスタブや床に、上から汚れが落ちて再び汚れてしまう…という“二度手間”を防げます。
私も以前はバスタブから掃除してしまい、最後に天井からホコリやカビがポロッと落ちて「またやり直し!」なんてことも。
「素手で掃除」はNG!肌も素材も傷つきます
意外と多いのが「素手でゴシゴシ」。
でもこれは絶対NGです。洗剤やカビ取り剤が肌に触れると、肌荒れやかぶれの原因になりますし、使用中に目をこすってしまったりすると大変危険です。
それに、力任せでこするとゴムパッキンを傷つけてしまったり、逆にカビを内部に押し込んでしまったりすることも…。
正しくは、ゴム手袋・マスクを着用し、カビ取り剤や中性洗剤などを適切に使うこと。カビ取り剤と酸性洗剤は絶対に混ぜないでください。有毒ガスが発生してしまいます。
掃除の“最後”を忘れていませんか?
「掃除終わった〜!」と達成感に浸っているそこのあなた、そのまま浴室を閉めきっていませんか?
実はこれ、一番やってはいけない行動です。
掃除をしたあとの浴室は、湿気がたっぷり。これをそのまま放っておくと、あっという間にカビの温床になります。
仕上げにやってほしいのは、以下の3ステップ:
- スクイジー(T字の水切り)で壁や鏡の水分を除去
- 吸水クロスで残った水分を拭き取る
- 換気扇を最低30分は回す
この“乾燥”こそが、清潔な浴室を保つ最大のコツです。
汚れが気になる場所ベスト3と対策
1位:排水口のぬめり
髪の毛+石けんカス+皮脂汚れ=最強のぬめり発生源。
→使い捨てネットでキャッチ&重曹とクエン酸を組み合わせた泡洗浄がおすすめ。
2位:鏡のウロコ汚れ
水道水のミネラル成分が乾燥して蓄積したもの。
→クエン酸パックや専用クリーナーを使ってこすらず溶かす。
3位:浴槽エプロンの裏
見えないけど…すごいカビが潜んでいます。
→ここはプロに任せるのがベスト。無理に外そうとして壊す人、多いです!
それでも落ちない汚れは「プロの出番」です
ここまで読んでいただいた方は、お風呂掃除の基本をバッチリおさえているはず。でも、それでも落ちない汚れ、どうしても手が届かない場所、ありますよね。
たとえば、
- 追い焚き配管の内部
- 浴槽エプロン裏のカビ
- 天井裏のカビ
- 換気扇の奥のホコリ
こういった部分の清掃は、年に1〜2回はプロに任せることをおすすめします。
プロは専用の薬剤・道具・分解知識を持っているので、見えない汚れを徹底的に落とします。私自身、「こんなに汚れてたの⁉」と驚かれるお客様をたくさん見てきました。
プロ清掃って具体的にどんなことをしてくれるの?
私たちプロが行うお風呂掃除では、以下のような内容が含まれます。
- 天井から床までの高圧洗浄
- 排水口内部の分解清掃
- 浴槽エプロンの取り外し+内部洗浄
- 換気扇フィルター・内部ファンの洗浄
- カビの除去と防カビ仕上げ
- 追い焚き配管の専用洗浄剤による除菌洗浄
特に追い焚き配管は、毎日使うお風呂に雑菌が逆流してしまうリスクがあるため、定期的な洗浄が必要です。
まとめ:お風呂掃除は「日々の積み重ね」+「年2回のプロ対応」で完璧!

日々のこまめな掃除は、お風呂を快適に保つ基本です。
でも、見えない汚れや手の届かない部分には限界があります。
そんなときこそ、プロの出番。
「浴室全体の清掃+追い焚き配管の洗浄」を年に2回ほど取り入れることで、お風呂の状態は劇的に変わります。
ぜひ、今回ご紹介したNG行動を避けて、正しい手順で清潔なバスルームを保ってください。そして、「あ、そろそろプロに頼む時期かな」と思ったときには、遠慮なくご相談くださいね。
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