こんにちは!
最近、お客様から「エアコンの室外機の音がうるさいんです」「カタカタ音が止まらないんですけど故障でしょうか?」というご相談が増えています。
結論からお伝えすると、それは“異常音”ではなく、正常運転時に発生する音である可能性が高いんです。
この記事では、エアコン室外機の音に関するよくある疑問について、プロ目線で丁寧に解説していきます。
「音が気になる=すぐに故障」ではありませんので、あわてず最後まで読んでいただければと思います。
目次
【目次】
- 室外機から聞こえる“音”、実は種類がある
- 実際の音とその原因
- 異常音と判断されるケースとは?
- 室外機を長持ちさせるためのお手入れ法
- それでも音が気になる時の対処法
- 最後に:音は“エアコンの自己主張”かもしれません
1. 室外機から聞こえる“音”、実は種類がある
エアコンは、室内機と室外機がセットで働く家電です。冷房でも暖房でも、室外機の中にあるコンプレッサーやファンが動き、熱を交換しています。
当然、この“動き”がある以上、音はゼロにはなりません。しかし、その音にも“正常なもの”と“異常なもの”があることをご存知ですか?
まずは「どんな音が、正常な運転中に発生するのか」を見ていきましょう。
2. 実際の音とその原因
以下は、エアコンの運転中に室外機からよく聞こえる音です。
■ カタカタ、チリチリ
→ 電源投入時や切り替え時に、電磁弁などが動作する音です。金属の部品がわずかに振動するために出る音で、特に異常ではありません。
■ ジー、ウィーン
→ ファンが回転する音やモーターの音です。これは冷房・暖房運転中に常に聞こえてくる音のひとつで、ある程度の音量は正常です。
■ シュー、プシュー
→ 冷媒(エアコン内部を流れるガス)が圧縮・膨張する際の音。運転の切り替え時などに一時的に発生します。
■ ボコボコ、ゴボゴボ
→ 冷媒と一緒に空気が混入している時の音です。まれに聞こえる程度なら正常と考えて大丈夫です。
■ キーン、カンカン
→ 熱交換時の金属の伸縮や振動によって発生する音です。夏場や冬場の急激な温度変化時に目立ちます。
3. 異常音と判断されるケースとは?
では、どんな音が“異常音”なのでしょうか?
以下のような場合は、メーカーや専門業者に相談されることをおすすめします。
■ 異常な振動音・ガラガラ音
→ ファンの羽に異物(葉っぱ、石、小枝など)が入り込んでいる可能性があります。
■ 高周波のような「キーン」という音が継続的に聞こえる
→ 圧縮機(コンプレッサー)やモーターの不具合が疑われます。
■ 明らかに以前と比べて音が大きくなった
→ 経年劣化やネジの緩み、内部の摩耗の可能性もあります。
■ 室外機の外側から何かが“当たる”ような異音
→ 室外機の設置場所が傾いている、固定が甘い、または風の影響で周囲のものが接触している可能性があります。
4. 室外機を長持ちさせるためのお手入れ法
室外機は屋外に設置されており、雨風・砂埃・落ち葉など過酷な環境にさらされています。
そのため、定期的な簡易清掃が寿命延長と静音維持の鍵になります。
✅ 具体的なお手入れポイント
- 吸い込み口や吹き出し口に物がないか確認(植木鉢や雑草、段ボールなど)
- フィン(銀色の細かい板)に詰まったゴミを取り除く
- 周囲30cm以上のスペースを確保
- 本体に水をかけるのはNG!(感電・故障のリスクあり)
※掃除は電源を切った状態で行いましょう。
5. それでも音が気になる時の対処法
「正常音だとわかっていても、どうしても気になる…」という方もいらっしゃいます。
そんな時には、以下のような方法もあります。
■ 防振ゴムの設置
室外機の下に専用のゴムを敷くことで、振動が地面に伝わるのを軽減できます。
■ 室外機の設置場所を見直す
窓の近くや隣家の壁に近すぎると、音が反響しやすくなります。引っ越しや新築の際は設置位置も要チェックです。
■ 室外機カバーの導入(※要注意)
「カバー」は音を和らげますが、通気性が悪いものは故障の原因になります。
選ぶ際には「通気確保型」のものを選びましょう。
6. 最後に:音は“エアコンの自己主張”かもしれません

エアコンの室外機が発する音は、私たちに「いま頑張って動いてるよ!」と伝えているサインでもあります。
音が出る=悪いこと、とは限らないんです。
それでも「どうしても気になる」「不安がある」という場合は、お気軽にご相談ください。
私たちキレイシアでは、エアコンの分解洗浄はもちろん、室外機の点検・清掃も対応可能です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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