こんにちは!
日々ハウスクリーニングやエアコンの分解洗浄をしていると、お客様からよく聞かれるこんな疑問。
「除湿って、冷房より電気代がかかるんですか?」
湿度が高くてジメジメした日は、「とりあえず除湿モードにしておけば快適かな?」と何気なく選びがち。でも、その使い方がかえって電気代を押し上げてしまっていることもあるんです。
今回は、「除湿って実際どうなの?」という疑問に、できるだけわかりやすくお答えします。
目次
除湿と冷房の違い、ちゃんと知ってますか?
「冷房と除湿って、どちらも涼しくなるから似たようなものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は仕組みがまったく違います。
- 冷房:空気を冷やして室温を下げる
- 除湿(ドライ):空気中の湿気を取り除いて、湿度を下げる
さらに、除湿モードにも2つのタイプがあること、ご存じですか?
① 弱冷房除湿(多くの一般的な機種に搭載)
→ 冷房と同じように空気を冷やしながら、湿気も除去。室温も下がる。
→ 消費電力は冷房とあまり変わらない。
② 再熱除湿(高性能モデルや一部機種に搭載)
→ 湿気を除去した空気を再び温めてから部屋に戻す。室温を下げずに湿度だけを下げる。
→ その分、電力消費が大きくなり、電気代が高くなる傾向。
「除湿=電気代が安い」と思って使っていたのに、実は再熱除湿で、冷房よりも電気代がかさんでいた…というケースも、実際に多いんです。
電気代、実際どれくらい違う?
これはあくまで一例ですが、一般的な家庭用エアコンで1時間使用した場合の目安をご紹介します。
モード | 電気代の目安(1時間) |
---|---|
冷房(設定温度27℃) | 約10〜15円 |
弱冷房除湿 | 約10〜15円(冷房と同程度) |
再熱除湿 | 約20〜30円(冷房の2倍近く) |
一日8時間使ったとしたら、再熱除湿は1ヶ月で5,000円以上の差になることもあります。
お使いのエアコンはどっちのタイプ?
ここがポイントです。「除湿」と書いてあるボタンを押しても、自分のエアコンがどの方式なのかを知らなければ意味がありません。
多くの機種は「弱冷房除湿」ですが、高機能エアコン(特に寒冷地向けモデルや再熱方式の記載がある機種)は、「再熱除湿」の可能性があります。
チェック方法は簡単:
- 取扱説明書やメーカーのHPを確認
- 「再熱除湿」や「再熱ドライ」の表記があるかをチェック
不明な場合は、型番をもとに検索するのがおすすめです。
電気代を抑えつつ除湿するコツ
除湿を快適に、そして無駄なく使うために、こんな工夫をしてみませんか?
✅ 室温も下げたいなら冷房に切り替える
湿気と温度、両方が気になるなら、冷房+サーキュレーターの組み合わせが効率的です。
✅ 洗濯物を乾かすときだけ除湿モード
部屋干しのニオイ対策には除湿が効果的ですが、必要なときだけピンポイントで使うのが節電のコツ。
✅ タイマーを活用
除湿を一晩中つけっぱなしにすると電気代は膨らみがち。2〜3時間のタイマー設定で、無駄を省きましょう。
✅ フィルター掃除で効率アップ
エアコンのフィルターが目詰まりしていると、どのモードでも電気代はかさみます。2週間に1度の掃除が理想的です。
除湿モードは悪者じゃない。でも、知って使えばもっとお得。
「電気代がかかるから除湿は使わない方がいい」というわけではありません。大切なのは、
- 自宅のエアコンがどの除湿方式かを知る
- 目的(室温を下げたいのか、湿気を取りたいのか)に合わせてモードを選ぶ
- 不必要に長時間つけっぱなしにしない
という基本的な考え方です。
エアコンの汚れも、電気代アップの原因になります
電気代を節約したい方に意外と知られていないのが、「エアコンの内部汚れによる効率低下」です。
- 内部にホコリやカビが溜まっていると、冷風や除湿の効率が落ちる
- 無理に動かそうとして余計な電力を使う
- 湿度が下がりにくくなって、さらに長時間運転になる
この悪循環を断ち切るためにも、定期的なエアコンクリーニングはとても大切なんです。
最後に|ムダなく除湿して、快適&節約を両立!

- 除湿には2タイプある。違いを知らないと電気代が高くなるかも?
- 再熱除湿は便利だけど電力消費が大きい
- 冷房やサーキュレーターの併用で、効率的に除湿できる
- フィルター掃除やタイマー設定でムダを防ごう
- エアコン内部の汚れも見直して、根本的な効率アップを!
コメント