こんにちは!
今日は福岡市西区姪浜のマンションにて、エアコンクリーニングをご依頼いただいた現場をご紹介します。
目次
ご依頼主さまの背景:一人暮らしの60代女性
今回のお客様は、一人暮らしの60代の女性の方。
もともとはご自身でできる範囲のお掃除はこまめにされていたそうですが、エアコンだけはどうにもならなかったとお話くださいました。
その理由は「高い場所にあるから掃除できない」——。
確かに、脚立に上って無理をするにはご年齢的にも不安があり、落下のリスクも高くなります。無理をして怪我をされてしまっては本末転倒。掃除ができないまま、何年も経過してしまったとのことでした。
お掃除機能付きエアコンへの誤解
対象となったエアコンは「富士通ゼネラル ASM401L2(AS-MH401L2)」という2019年頃のモデル。
いわゆる「お掃除機能付きエアコン」で、フィルターを自動で掃除してくれるタイプです。
ただ、お客様はこの“お掃除機能付き”という言葉を「カビまで取ってくれる」と誤解されていたそうです。
実は多くの方がここで勘違いされがちなのですが、お掃除機能が対応しているのは、基本的にはフィルター部分のホコリ除去のみ。
エアコン内部、特に熱交換器(アルミフィン)や送風ファンに関しては手つかずのまま。
湿気が溜まりやすい場所だけに、カビやニオイの温床になってしまいます。
画像ではわかりにくいと思いますが、ファンの裏側にはカビが沢山ついておりました。

モップでのお手入れが招いた“ファン破損”
「実は……」と、お客様が少し申し訳なさそうに話し始めてくださった内容。
それは、ある日「エアコンが動いている時に中のホコリが気になって、スティックモップで掃除をしてみたんです」とのこと。
その瞬間、モップが回転中の送風ファンに接触して、「パキッ」という音がしてしまったそうです。
その結果、ファンの羽根の一部が折れてしまい、運転時に「カラカラ……」という異音が出るようになったとのこと。

作業中に確認した“異音の正体”
作業にあたり、ファン部分の奥まで丁寧に確認。
クリーニング後の動作確認中、確かに「カラカラ……」という小さな音がしており、内部を再チェックしました。
すると、以前にモップを差し込んだ際に破損してしまった箇所のファンが、周囲の回転の流れを乱しているようで、そこが異音の原因でした。
実際に外したファンの羽根を見ると、確かに一部が欠け、角がギザギザになっている状態。
クリーニングそのものには問題ありませんでしたが、破損箇所の影響はどうしても残ってしまう結果となりました。
清掃の注意点:コンセントを抜く、固いもので掃除しない
今回の事例から、改めてお伝えしたい注意点があります。
1. エアコンの清掃は「必ずコンセントを抜いてから」
稼働中のエアコンにモノを入れるのは非常に危険です。
回転中のファンに接触することで、思わぬケガや破損の原因になります。
2. 固い棒や掃除用具で内部を掃除しない
特に送風ファンは薄くて繊細なプラスチック素材でできており、ちょっとした衝撃で簡単に折れてしまいます。
市販のスティックモップでも先端が固いと破損の恐れがあり、プロのように分解して行わないと、逆効果になることもあります。
「お掃除機能付きでも、プロの手入れは必要です」
お客様は最初、「お掃除機能付きだからそんなに汚れていないと思ってた」とおっしゃっていました。
ですが、実際に分解してみると、ファンの裏にはびっしりと黒カビとホコリが付着。
湿気が多い梅雨時期にかけて、このまま使用し続けていたら、アレルギーや喉の不調など健康に影響が出ていたかもしれません。
エアコンは毎年使うものです。
フィルターの奥、ファンの汚れ、カビの蓄積……「お掃除機能付き」といえども、プロの手による定期的なメンテナンスが大切です。
お客様の感想
作業完了後、お客様からはこんな言葉をいただきました。
「中の羽根のことまで気づかなくて……でも、見てもらって安心しました。今度はドラム式洗濯機の掃除もお願いしようかしら。」
こうした声が、私たちの励みです。

最後に:身近な“安全”を守るために
「キレイ」は、見た目だけではありません。
エアコン内部のカビやホコリは、目には見えませんが、確実に体へ影響を与えます。
特に高齢の方、小さなお子様、ペットがいるご家庭では「空気の清潔さ」が健康と直結します。
清掃のタイミングや頻度に迷われたら、お気軽にご相談ください。無料でご案内も可能です。
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