
こんにちは!今回は、エアコンのお手入れについて「これって実際どうなの?」とよく聞かれるアイテム、「エアコン洗浄スプレー」についてお話しします。
市販のエアコン洗浄スプレーは、手軽に掃除できる便利なアイテムと思われがちですが、実は使い方を間違えると逆効果になることもあるんです。
この記事では、掃除のプロ目線で「なぜ使ってはいけないのか」を6つの理由とともに、できるだけ分かりやすく解説していきます。
目次
そもそも、エアコン洗浄スプレーってどんなもの?

まず、エアコン洗浄スプレーには大きく分けて3種類あります。
- フィルター用:掃除機や水洗いでは落としきれない汚れを分解。
- フィン(熱交換器)用:金属のヒダヒダ部分に吹き付け、汚れをドレンホースから流す。
- ファン用:奥にあるファン部分のカビやホコリに届くよう、細長いノズルがついています。
「これ一つで全部キレイに!」と思いがちですが、実はそう簡単ではありません。それでは、プロが考える“スプレーを使うべきでない理由”を詳しくみていきましょう。
理由①:洗浄力に限界がある
スプレーはあくまで「表面的な汚れ落とし」。エアコンの奥、特にファンの裏側や熱交換器の内側などは、スプレーの成分が十分に届きません。
結果、表面だけが少しキレイになって「掃除したつもり」になってしまい、内部のカビやホコリはそのまま…。
使い続ければ、そのカビやホコリが風と一緒に部屋中に舞ってしまう可能性もあるのです。
理由②:エアコンの部品を傷める可能性がある
市販のスプレーには、洗浄成分としてアルカリ性や界面活性剤が含まれていることが多く、これがエアコン内部のプラスチックやゴムパーツにダメージを与える場合があります。
一見すると問題なさそうでも、数年後には劣化が進み、部品が割れてしまったり、水漏れの原因になったりすることも…。
理由③:正しい使い方が難しい
スプレーのパッケージに書かれている説明を見ても、「これで本当に合ってるの?」と不安になることってありませんか?
吹き付ける角度、量、時間など、少しの違いで効果が出なかったり、汚れが逆に広がったりしてしまうことがあります。
素人がスプレー1本でプロと同じレベルの清掃をするのは、やっぱり難しいのが現実です。
理由④:健康被害のリスクがある
スプレーで掃除した後、エアコンの送風と一緒に洗浄成分が部屋中に拡散されてしまうことがあります。
これが原因で、アレルギーを持っている方や、小さなお子さん、ペットに悪影響を及ぼすケースも。
「なんかエアコンつけると咳が出る…」という方、それ、スプレーの成分が原因かもしれませんよ。
理由⑤:結局、プロに任せた方が安全で確実
私たちプロは、エアコンを分解して、フィンもファンもドレンパンもしっかり洗浄します。
専用の高圧機や安全な薬剤を使うので、エアコンの性能を落とすことなく、奥までキレイにすることができます。
実際、洗浄後の汚水を見ると「こんなに汚れてたの⁉」と驚かれるお客様も少なくありません。
理由⑥:コストパフォーマンスが悪い
市販のスプレー1本あたりの価格は1,500~2,000円程度。例えば、ファン用・フィン用を毎年各2本ずつ買うと、年間で約8,000円。
5年続けたら40,000円です。それに比べて、プロのエアコンクリーニングは1回10,000円前後。
しかもプロの清掃は年1回でOKな場合がほとんど。長い目で見ると、スプレーより圧倒的にコスパが良いんです。
おすすめの代替方法は?
では、エアコンの掃除はどうすれば良いのか?ポイントは以下の3つ。
- フィルターは2週間に1回、水洗いと天日干し
- 月1回程度、送風運転、もしくは暖房(約1時間)で内部を乾燥
- 年1回はプロの分解洗浄を依頼する
特に夏の使用後(9〜10月頃)か、梅雨前(5月頃)にプロのクリーニングを行うと、1年中快適な空気を保てます。
最後に|「簡単そう」が落とし穴に?

エアコン洗浄スプレーは、あくまで「応急処置」。
しっかりとした洗浄やメンテナンスを行うには、やっぱりプロの手が必要です。
「自分で掃除してるつもりだったけど、思ったより効果なかったな…」という方、ぜひ一度プロにお任せしてみてください。
本当に空気が変わりますよ!