
こんにちは!
一昨日はちょっと、普段とは少し違う“ご依頼”をいただきました。
日曜日、しかも完全にお休みの予定だったのですが、家内の実家から「エアコンがちょっとおかしいんだけど…」という一本の連絡が入りました。
場所は、福岡県北九州市八幡西区。
お掃除機能付きエアコンが2台、久しぶりに動かしたところ「黒いホコリみたいなものが落ちてくる」とのことで、急きょ、私の休日は“家庭内出動日”に変更となりました。
目次
🌡️ 気温の上昇と共に動き出す、エアコンの異変
季節は春。徐々に気温が上がり、日中は半袖でも過ごせるような陽気。
その日も例外ではなく、実家では半年ぶりにエアコンのスイッチをON。
すると、吹き出し口から「ふわっ…」と黒いものが落ちてくる…
「えっ、ホコリ?カビ? なんか臭いもする…」ということで、家内を通じて私に相談が来たというわけです。
🧰 訪問&調査開始:設置から一度も洗っていない!?
実家に着いて早速確認したところ、対象は2台。
- 1台目:ダイキン製(寝室設置)
- 2台目:東芝製(リビング設置・お掃除機能付き)
どちらも2014年、家全体をリフォームした際に取り付けたエアコンで、設置から10年間、一度も分解洗浄をしていなかったとのこと…。
外観はそこまで汚れているようには見えませんでしたが、吹き出し口を覗くと、案の定…ファンには黒カビがビッシリ。
特に東芝のリビング用エアコンは、油汚れとホコリが混ざり合ってファン全体がべたついている状態でした。

🧪 分解と洗浄:こびりついた油×カビ=最強クラスの汚れ
作業はいつもどおり、丁寧に分解から。
まずは安全を確保し、基盤やセンサーまわりをしっかり養生してから内部にアプローチ。
リビングの東芝エアコンはキッチンのすぐそばということもあり、
フィルターだけでなく、ファンやドレンパン、フィンまわりにも油を含んだホコリとカビが広がっていました。
そこで今回は、以下のような工程で進行:
🔧 使用した洗剤・工程メモ(東芝エアコン)
- アルカリ性洗剤(高濃度)で先に油汚れを分解
→ 浸透させる時間を長めに確保 - 次亜塩素酸を希釈してファン部に漬け置き処理
→ カビ・雑菌への殺菌効果も狙う - リンス(中和)&高圧洗浄で一気に洗い流し
→ 洗剤の残留を防止しつつ、しつこい汚れを一掃
エアコン内部から流れ出てくる黒い液体とカビのかたまりを見て、家内のお母さんも絶句。
「うちのエアコン、こんなことになってたの…!?」と、驚かれていました。
🛏 ダイキン製(寝室)のエアコンは比較的軽傷
寝室にあったダイキンのエアコンも分解してみましたが、こちらは調理スペースから離れているためか、油の付着は少なめ。
それでもファンの裏や吸気フィルターには、長年積もったホコリやカビがしっかり絡みついており、内部の空気環境が決して良好ではなかったことが確認できました。
寝室は呼吸の多い場所ですから、やはり清潔に保っておきたいところです。
🕒 作業時間は2台で約4時間
分解 → 洗浄 → 組み立て → 試運転までを含め、今回の作業は2台で約4時間かかりました。
途中、お母さんが何度も飲み物やタオルを用意してくださり、「ほんとに大変な作業なのね」と感謝の言葉もいただきました。
🍽 ご褒美は、地元名物のうなぎ!?
作業後、家内から「お母さんが“よかったらお昼に…”って言ってるよ」と一言。
テーブルを見ると、なんと地元で有名な鰻屋さんのお弁当が並んでいるではありませんか。
「えっ、うなぎ!? いや、ちょっと恐縮なんだけど…」と言いつつ、しっかりといただきました(笑)✨
疲れた身体に染み入る味で、思わず「これは草刈りも頼まれても仕方ないな…」と。
🌿 ちなみに…草刈りの“予告”もいただきました(笑)
冗談交じりに「庭の雑草もすごくてねぇ…」とお義父さんがつぶやいた時点で、“次は草刈りですね”という無言の依頼を察知。
これも家族の一部、でしょうか。
「うなぎ1杯=庭仕事1時間」くらいの相場かもしれません(笑)
✅ まとめ:たまには、家庭内クリーニングも悪くない
今回は仕事というより、**家族への“感謝の実践”**のような1日でした。
でも、どんな現場でも変わらないのは、**「エアコンの内部は、見えないからこそ定期的な清掃が必要」**ということ。
家族だからこそ、健康に配慮してあげたい。
普段お世話になっている方だからこそ、プロの技術でしっかり整えてあげたい。
そんな気持ちで、今回の清掃もやらせていただきました。