
こんにちは!
今回は、ハウスクリーニングの現場で実際に結果が出た「清掃手順の改善」について、掘り下げていきたいと思います。
現場で働く清掃職人さんはもちろん、ご家庭でのお掃除にもヒントになる部分があるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

目次
▽本題:今年の繁忙期を前に、手順を1か所だけ変えてみた
さて、今回のテーマは【速さと品質を極限まで高める清掃手順】です。
今年のマンション空室清掃の繁忙期を迎えるにあたって、ひとつだけ手順を変えてみたんです。
去年までと違うやり方を“ほんの1つ”加えた結果、作業時間は平均で40分短縮され、仕上がりの品質もワンランクアップしました。
そのカギとなったのが――
「乾いた埃やゴミを、水を使う前に完全処理すること」
これだけです。
シンプルですが、これを“本気で徹底した”ことで、驚くほどの改善が得られました。
▽水を使う前に徹底する「乾式処理」とは?
「乾いた汚れの完全除去」と言っても、ただホウキで掃くだけではありません。
現場ではまず、ブロワー(空気を吹き飛ばす電動工具)を使って、天井・壁・棚の上・クローゼットの隅などにたまった埃を床面に落とすことから始めます。
たとえば:
- 押し入れの奥や棚板の上
- クローゼットのヒンジまわり
- 照明器具やカーテンレールの上
こういった部分の埃や髪の毛、細かなゴミをすべて風の力で床へ集めます。
そして床の隅に溜まったゴミを、さらに中央に寄せる。
最終的に、掃除機で一気に吸い取る。
これを「水を一滴も使う前」に徹底的に行うだけで、その後の作業効率が格段にアップするんです。
▽なぜここまで時短につながるのか?
大きな理由は、「タオルが汚れにくくなる」からです。
埃やゴミが残った状態で水拭きすると、当然タオルがすぐに汚れますよね。
汚れたら、洗って絞って…という作業が増えます。
もしくはタオルを何枚も使い捨てにしていく方法もありますが、どちらも非効率。
でも乾いた状態で埃を取り除いておけば、水拭きでタオルがほとんど汚れません。
結果として:
- バケツの水も汚れにくい
- タオルを絞る回数が減る
- 洗剤を使わずタオルだけで汚れが落ちる箇所が増える
などなど、手数が減るんです。
それが結果的に、全体の作業スピードを大きく引き上げてくれるんですね。
▽品質が上がる理由は?
埃が乗っている状態で水拭きしてしまうと、汚れを広げてしまったり、タオルで引きずってしまったり…ということがあります。
でも、最初に埃やゴミを徹底除去しておけば、タオルで拭くときには「本当に落としたい汚れ」に集中できるわけです。
これにより、
- 表面がスッキリ仕上がる
- チリの再付着が減る
- 作業後の見栄えがアップする
など、お客様の満足度が高まる仕上がりになるのです。
▽「そんなの当たり前」だけど、意外とやっていない?
ここまで読んで、
「そんなの、プロなら普通でしょ?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが…
意外と多くの業者さんが、この工程を軽視してるんです。
特に空室清掃の現場では、最初に「外せる備品を外して漬け置き」「窓やベランダの水洗い」などからスタートしがち。
その流れのまま、床や室内の掃除へ移るときに、埃が残っていても気にせず水拭きに入ってしまうことも多いのです。
けれども実は、
「最初に乾いた埃やゴミを完全処理しておく」ことこそが、全体の品質と効率を支える土台なんですよね。
▽まとめ:手間を惜しまない「最初の5分」が、全てを変える
最後にもう一度、今回のポイントをまとめます。
- 清掃のスタートは「乾いた汚れを処理すること」から。
- ブロワーで埃を床に集め、掃除機で完全除去。
- これによりタオルが汚れにくくなり、水拭き工程が時短&高品質化。
- 洗剤も減らせて、結果的にコストカットにもつながる。
- 見た目の仕上がりも向上し、お客様からの評価もアップ!
ほんのひと手間かけるだけで、これだけの違いが出るなら、やらない手はないですよね。
▽最後に

プロとして「見えない努力」を積み重ねること。
そしてその努力が、お客様の「満足」や「感動」につながること。
それが清掃の仕事のやりがいだと、私は感じています。
今回の内容が、あなたのお掃除や現場作業に少しでも役立てば嬉しいです!
気になる点や「うちではこうしてるよ」という工夫があれば、ぜひコメントやオープンチャットで教えてくださいね。
みんなで知恵を出し合いながら、もっと良い仕事を一緒に作っていきましょう!