
今日は北九州市八幡西区にある高校の寮を訪問してきました。
ご依頼くださったのは、寮を運営されているご夫婦。お二人で学生たちの生活を支えておられるその姿に、心が温まりました。
今回のご相談内容は、縦型洗濯機3台の洗濯槽クリーニング。寮生の中から「最近ユニフォームがカビ臭い…」という声が上がってきたそうです。
高校の野球部の子たちが生活している寮ということもあって、洗濯物はいつも泥まみれ。
毎日のようにユニフォームを洗うので、洗濯機の稼働率もかなりのものです。
実際に現場でお話を伺うと、「10年前に購入してから、一度も中のクリーニングをしていないかもしれない」とのこと。
洗剤の使い方やお手入れの頻度によっても差は出ますが、やはり10年分の汚れは手ごわいです。

まずは分解からスタート
いつも通り、まずは機種と状態の確認をしてから作業開始。分解してみると、予想通り洗濯槽の内側やパルセーター(底の回転羽)裏側には大量の黒カビや石鹸カスがびっしりと付着していました。
洗濯槽の裏側は普段目に見えない場所なので、「こんなに汚れてるなんて!」と驚かれることも多いのですが、今回もご夫婦から「これは臭うはずだ…」と、驚きと納得の表情。
縦型洗濯機は構造上、湿気がこもりやすく、水が槽の中に残りやすいのが特徴です。
特に部活動のある高校生が多く住む寮では、泥汚れ・皮脂汚れ・汗・洗剤カス・繊維くずなどが日々溜まり、それがやがてカビの栄養源になってしまいます。
専用洗剤でじっくり浸け置き洗浄
続いて、業務用の洗浄剤を使用して内部をじっくり洗浄。市販のクリーナーでは落としきれないような奥のカビや汚れもしっかり取り除きます。
洗濯槽の中に汚れた水がドロドロと出てくるのを見ると、毎回ながらゾッとする瞬間です…。でも、それこそが「やりがい」の証。洗濯機の中も、気持ちの中も、どんどんスッキリしていくのを感じます。
さらにパルセーターの裏にこびりついていた汚れは手作業で丁寧にこそげ落とし、ゴムパッキンや給水口周りも見落としがないようにチェック。
最後はすすぎと乾燥工程を経て、内部をしっかり乾かして完了です。
洗濯槽がピカピカに!学生たちの笑顔も

作業が終わり、ご夫婦と一緒に洗濯機の中を確認すると、「すごい…新品みたい!」と驚かれました。実際、10年分の汚れが取れると見た目も全く違って見えるものです。
そして数時間後、「寮生たちが洗濯してみて“臭いが全然違う!”って大騒ぎです」と嬉しいご報告も。
高校生たちは洗濯そのものが「面倒くさいなあ…」と思う年頃かもしれません。でも、洗濯物から変なにおいがしないだけで、ちょっとしたモチベーションになることもあるんですよね。
清潔な環境を守るためにできること
今回のようなケースでは、半年に1度~1年に1度の定期的なクリーニングをおすすめしています。
特に寮やシェアハウスのように不特定多数が使う洗濯機は、家庭用よりも汚れが溜まりやすいため、定期的なメンテナンスが必要不可欠。
「洗濯機が壊れてから買い替え」ではなく、「きちんと手入れをして長く使う」という発想は、これからの時代にますます求められていくと思います。
何より、学生たちが気持ちよく生活できる環境作りの一環として、私たちがお手伝いできることがあるなら、それがこの仕事のやりがいでもあります。
最後にひとこと
今回のクリーニングを通して改めて感じたのは、目に見えない汚れほど放っておかれやすいということ。
洗濯機のように、毎日使うのに中が見えない家電こそ、プロの手で定期的にメンテナンスしてあげることが大切です。
そして、それによって気持ちよく洗濯できたり、学生たちの笑顔が見られたり…そんな「小さな変化」が積み重なるからこそ、この仕事の価値があると感じています。
ご依頼いただいたご夫婦にも、明るく元気な寮生のみなさんにも感謝です。また何かあれば、いつでも駆けつけますね!