こんにちは!
空室清掃を仕事にしていると、不動産会社の担当者さんやオーナー様から「お、これは丁寧だね」「次もお願いしたいな」なんて言ってもらえる瞬間があります。
実はその“評価の違い”を生むのは、ちょっとした「気配りの掃除ポイント」だったりします。
今回は、空室清掃の現場で「ここまでやってくれるんだ」と喜ばれた掃除ポイントを、プロの視点からこっそり(でもしっかり)お伝えします!

目次
1. 第一印象は「玄関・靴箱」が9割
お部屋に入った瞬間の印象、つまり玄関まわりはとても重要です。
砂ぼこり、泥汚れ、靴箱の中のホコリ…見落としがちですが、ここが整っているだけで「この清掃業者さん、丁寧だな」と思ってもらえます。
■ポイント
- 玄関タイルは水拭き+乾拭きでスッキリ
- 靴箱の中も棚を外してしっかり拭き掃除
- 玄関ドアの内外を忘れずに(特に取っ手周り)
2. 水まわりは「新品のように」が基本
シンク・洗面台・トイレ・浴室などの水まわりは、最もチェックされる場所のひとつ。
「水垢」や「ヌメリ」「カビ跡」が残っていると、それだけでガッカリされてしまうことも…。
■ポイント
- 蛇口はピカピカに(鏡面仕上げが理想)
- 排水口まわりの汚れは分解してでも徹底除去
- 浴室のドアレール・鏡・エプロン内部も抜かりなく
- トイレの便座裏・タンク横のホコリまで拭く
3. キッチンの「壁・換気扇」も抜かりなく
キッチンは、シンクだけでなく油汚れが飛び散る場所でもあります。
意外と「壁」や「換気扇カバー」「吊り戸棚の上」などが見落とされがち。
■ポイント
- レンジフードはフィルターも取り外して洗浄
- 吊り戸棚の上はホコリと油が混ざっているので要チェック
- コンロ台・グリルまわりもツルツルに
4. 床は「ただの掃除機」じゃダメ!
お客様は内見時に「床」をしっかり見ています。
髪の毛やホコリが残っていると、それだけで印象ダウン。
掃除機がけだけでなく、フローリングはモップや水拭き仕上げまでが理想です。
■ポイント
- 髪の毛・糸くずは念入りに(特に隅や巾木沿い)
- モップでの水拭きで、足ざわりまで快適に
- 畳がある部屋は、畳専用クリーナーで優しく掃除
5. 窓・サッシ・網戸は「プロの腕の見せどころ」
光が入る窓がキレイだと、部屋全体の明るさが変わって見えるんです。
だからこそ、ガラス面のくもり、サッシの泥、網戸のホコリまでしっかり対応しましょう。
■ポイント
- サッシのレールは歯ブラシやヘラで細かく掃除
- 網戸は洗剤をつけたスポンジで優しくこする
- ガラスは水拭き→乾拭き→仕上げクロスでピカピカに
6. エアコンのフィルターは「外して洗う」が基本
エアコンの掃除、見た目だけで終わっていませんか?
フィルターのホコリはニオイやカビの原因になります。
■ポイント
- フィルターは取り外して水洗い+しっかり乾燥
- 吹き出し口のカビ汚れをチェック
- リモコンもアルコールで拭くと好印象!
7. スイッチ・ドアノブ・リモコン…「手が触れる場所」は忘れずに
見逃されがちですが、手がよく触れる部分は意外と汚れています。
雑巾でサッと拭くだけで「細かいところまでやってくれてる感」が出ます!
■ポイント
- 電気のスイッチプレート
- ドアノブやクローゼットの取っ手
- 照明のリモコンや換気扇スイッチ
- インターホン周り
8. 最後の仕上げ「ニオイ対策」で印象アップ
空室清掃後、ほんのりいい香りがするだけで、お部屋の印象はグッと上がります。
人工的な強い香りは避けて、清潔感ある微香タイプの消臭スプレーなどがおすすめです。
■ポイント
- 排水口には消臭ジェルや重曹を
- トイレや玄関にナチュラルな芳香剤を設置
- 合成香料より、柑橘系・ミント・石けん系が好まれます
9. お客様の「気持ち」になってみること
どんなに時間をかけて清掃しても、「お客様が気づかない」と意味がないと思われがちですが、実は逆。
見えないところまで丁寧に掃除していると、自然と全体の雰囲気に現れます。
清掃が終わったら、自分が入居者になった気持ちで室内を歩いてみる。
そうすると「ここにホコリが残ってた」「ここがちょっとベタつく」と、気づくことがあります。
まとめ|空室清掃は「見えない気配り」で選ばれる

空室清掃でお客様に喜ばれるために大事なのは、
ただ「掃除をした」という自己満足ではなく、“ここまでやってくれたんだ”という安心感を届けること。
玄関から水まわり、床、窓、エアコン、ニオイまで。
全体のバランスを見ながら、一つひとつのポイントを丁寧に押さえていくことが、信頼と次の依頼につながっていきます。
掃除は見えないところに“心”が出る仕事。
だからこそ、次にドアを開ける人の笑顔を想像しながら、今日もていねいに、ていねいに。
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