
「ハウスクリーニングって、なんだか地味な仕事だよね」
そう言われること、正直何度もある。
でも、私はこう思う。
この仕事には、誰にも気づかれない“すごさ”と“面白さ”が詰まってるって。
たしかに、毎日掃除ばかり。
ピカピカにすることが仕事なんて、派手さとは無縁。
けれど、その裏側には、お客様の生活をより快適に変える“魔法”がある。
しかもその魔法は、僕たちクリーニングのプロにしかできない。
今日は、そんな「地味だけどめちゃくちゃ魅力的な」ハウスクリーニングの世界を、自分自身にも改めて言い聞かせるつもりで、語っていきたい。
目次
地味な仕事。でも、それがカッコいい
まず最初に、「ハウスクリーニング=地味」という印象を否定はしない。
たしかに、汚れたところをひたすら磨き、誰にも気づかれないような細かい部分まで掃除する。
仕事の成果は一瞬で生活の中に“溶け込んで”しまって、派手に目立つことなんて滅多にない。
でも、それって“裏方のプロフェッショナル”ってことじゃない?
表には出ないけれど、確実に空間を整えて、お客様が気持ちよく過ごせるようにする。
見た目じゃなく「快適さ」や「安心感」で評価されるって、ちょっと渋くてかっこいいとすら思うんだ。
お客様の笑顔=最高のご褒美
掃除が終わって、お客様に仕上がりを見てもらうとき。
「わあ〜すごい、きれい!」「こんなに変わるんですね!」
その一言、その笑顔。それだけで疲れが吹き飛ぶ。
僕たちがやっているのは、ただの“掃除”じゃなくて、“人を幸せにする仕事”なんだって感じる瞬間。
毎回の作業に全力で向き合って、心を込めてきれいにする。その積み重ねが、人の生活を変えていく。
だからこそ、僕はこの仕事にプライドを持っている。
想像以上にハード。でも、それがクセになる
もちろん、楽な仕事ではない。むしろかなりハード。
重たい洗浄機を運び、カビがこびりついた浴室の天井と格闘し、狭いキッチンの下に体を潜らせてレンジフードの油と戦う。
正直、くたくたになる。
それでも続けているのは、達成感がデカいからだ。
作業前と作業後の“ビフォーアフター”がはっきり目に見える。
だから頑張った分だけ、自分でも変化を感じられる。疲れていても、「やりきった!」って気持ちが残る。
気遣いの積み重ねが信頼を生む
僕がいつも意識しているのは「清掃技術」だけじゃなくて、「気遣い」。
たとえば、
- 洗剤のニオイが苦手そうなお客様には、無香料のものを選ぶ
- 小さなお子さんがいる家庭では、できるだけ音が静かな道具を使う
- 掃除中に私物を丁寧に扱う姿勢を見せる
そんな些細な配慮が、信頼につながると信じてる。
お客様がリピートしてくれる理由は、単に“きれいにしたから”だけじゃない。
“丁寧にやってくれた”という安心感があるから。
この信頼を築いていくプロセスも、僕にとってはやりがいの一つ。
クリーニング=エンターテイメント?
ちょっと大げさかもしれないけど、僕はハウスクリーニングってエンターテイメントだと思ってる。
だって、最初はちょっと汚れていた空間が、みるみる美しく生まれ変わっていく。その変化を“見せる”ことができる仕事って、そうそうない。
ビフォーアフターは、まさに“ショータイム”。
お客様が「えっ、ここまで変わるの!?」と驚く顔を見るたびに、ステージに立っているような気分になる。道具を手にした僕は、まるで演者。
演目は“清掃”という名のパフォーマンス。
モチベーションが下がることも、正直ある。
とはいえ、全部が楽しいわけじゃない。
どんな仕事でもそうだけど、モチベーションが下がる日もある。
特に、疲れがたまっているときや、反応が薄いお客様に出会ったとき。
「自分の仕事って意味あるのかな…?」
そんな風に感じることだって、ある。
でも、それでも手を抜かないのがプロだと思ってる。
心が折れそうな日こそ、手を止めずにやりきることで、自信を保てる。
「お客様の幸せ」が原動力になる
何度でも思い出したい。僕がこの仕事を始めた理由は、「誰かの役に立ちたい」と思ったから。
ハウスクリーニングは、その願いをダイレクトに叶えてくれる。
きれいな空間を届けることで、お客様の暮らしがより豊かになる。それが僕にとっての喜びだ。
気づけば、自分の中で「仕事=使命感」になっていた。
だからこそ、今日も誠実に、一件一件向き合う。
最後に、自分に言い聞かせたい。
ハウスクリーニングは、地味なようでいて、実はとても奥が深い。
「掃除を通じて誰かの笑顔をつくる」
そんな仕事が他にあるだろうか?
肉体的には大変。でも心には確かなやりがいがある。
プロとしての誇りと気遣いを忘れずに、これからも“エンターテイメント”としてのクリーニングを追求していきたい。